The Atrimental Two Five アトリメンタル トゥファイブ
派手なプラスチックパーツは取っ払っちゃおう！ ホンダのオフロードバイク／CRF250Lを取り囲んだデウス・バリのメカニックたちは、口々にそう叫びました。まぁオフロードバイクってヤツは、土や泥や森のなかを走るから、それらの景色と同化しないように派手にデザインされちゃうんですよね。で、そこで転げ回っちゃうわけだから、転んでも壊れにくいプラスチックパーツが多用される。でもバリのチームは、それが気に食わないというのです。そんなわけで、燃料タンクはスチール製のビンテージテイストを選び、CRF250Lに取り付けるためにハンドメイドで板金加工が施されています。またシートレールは一新され、そこにはビンテージオフロードバイクが採用していたような、タックロール仕様の肉厚シートにアチャルビス製のリアフェンダーをセット。マフラーをカバーする、ゼッケンプレートも兼ねたサイドカバーはアルミの板からハンドメイドで叩き出されました。そしてペイントはブラック。よく見ると、艶々のグロッシーブラックと、シックなマットブラックが、しっかりと配色されています。これは派手なカラーリングの、近代オフロードバイクへのアンチテーゼですね。
BIKE BUILDER: The Temple of Enthusiasm, Bali
DONOR BIKE: 2019 Honda CRF250L
CHASSIS: Stock main frame with modified subframe; stock swingarm
ENGINE: Modified exhaust, custom radiator
BODYWORK: Hand-formed alloy tank, radiator shrouds & sidepanels; Acerbis fenders
SUSPENSION: Stock
WHEELS & BRAKES: Stock; IRC tyres
DETAILS: Custom seat; Renthal bars; acid-etched radiator cap & fuel cap; LED headlight; Posh indicators
Photo: @harrisonamark
@deustemple
