今年も南カリフォルニアに夏がやってこようとしています。となれば仲間や家族と、山や川、ビーチに出かける計画を立てなきゃって感じですね。リラックスできるそれらのプランはとても大事。でもちょっと違った“夏"を楽しみたくて、ピストンのトップブランド「Wiseco/ワイセコ」プレゼンツの『2 Stroke MX World Championship／ツーストローク・モトクロス世界選手権』という、2ストロークエンジンを搭載した新旧モトクロスバイクだけが集まるレースに参加しちゃいました。場所は、米国モトクロスシーンにおいて重要なレースが多数開催される聖地／グレンヘレンです。 このイベントは夏の始まりを告げるキックオフ・パーティーのようなもので、僕のようなMXフリーク数百人が集まりました。パーティにはトロピカルカクテルのマイタイが定番ですが、ここでは1ガロン(約4.5リットル)20ドルもする、オクタン価の高いレース用ガソリンの方が喜ばれますね。それにサンバーナーディーノの景色を楽しむこともできませんが、グレンヘレンのモトクロス場では、フレンドリーな仲間たちの笑顔と冷たいビール、そして2ストロークエンジンの甲高い排気音と青い排気ガスの美しさに出会うことができます。ね、パーティーみたいでしょ？
4月に行われたレース当日には、午前6時ちょうどにグレンヘレンのモトクロス場に入ると、すでに何十人もの熱心なレーサーたちがスロットルをひねり、おなじみの排気音で参加者や来場者を目覚めさせていました。若者からベテランまで、速い人から遅い人まで、誰もが楽しめるレースクラスがあり、だからこそ多くの人が集まるパーティとなるのです。
2ストロークエンジンを搭載するバイクは、軽くてパワフルで、多くの名車を生むとともに、多くの人をバイクの世界に引き込む魅力を持っていました。それらのバイクが発する排気ガスの甘い匂いと甲高い排気音はロマンがつまっています。そして僕にとっては、初めてダートバイカーと名乗った日の思い出を包み込んでいるのです。
Photos by @lo.goes.west
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