Blucita

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DEUSが吹き込む“新たな息吹”──MVアグスタ Rivale 800 カスタムストーリー

DEUS EX MACHINAが発信するストリートカスタムバイク。その世界には、2つのアプローチがあります。
ひとつは、DEUSが提案・発信するコンプリートカスタム車両。
もうひとつは、オーナー様から大切な車両をお預かりし、DEUSのフィルターを通して新たな息吹を吹き込む、いわば“共有製作型”のカスタムです。
後者の場合、私たちがまず行うのは、ベース車両の研究と、その背景にあるストーリー、そして何より“リスペクト”です。

ベース車両:MVアグスタ Rivale 800

今回のプロジェクトでお預かりしたのは、イタリアの名門バイクメーカー「MVアグスタ」のリヴァーレ800。
伝統と革新を併せ持ち、高性能でありながら、デザインと走りに官能美を宿す──そんな独創的なMVアグスタのバイクに、まずは深い敬意を。
この車両のオーナーは、卓越した審美眼と実用性のバランスを重視するカスタム愛好家。
細部へのこだわりを、DEUS  JAPANのメインカスタムビルダー・添田智之が受け止め、かたちにしました。

インプレッションから妄想、そして創作へ

リヴァーレ800に搭載された3気筒エンジンは、2ストロークと4ストロークの“いいとこ取り”をしたようなフィーリング。
この独特な感覚を、もっと軽やかに、もっと強調したい。
「足つきを良くして、もっとアクセルを開けて走りたい」──そんなインプレッションを起点に、創作側の想像力が一気に広がっていきます。

近年のバイクは非常に高性能。そのため、手を加える側にも相応のスキルと緊張感が求められます。
カスタムとはいえ、「逃げずに仕上げる」──それがDEUSの哲学です。

カスタムの方向性と、こだわりのカラーリング

フレームや前後サスペンションといった基本骨格はそのままに、燃料タンク、シートレール&シート、ヘッドライト周りを一新。
すでにコンパクトなリヴァーレ800を、さらにコンパクトに、そして取り回しやすく仕上げました。
足まわり・車高・キャスター角は生かしつつ、低重心化を実現。
軽量コンパクトなボディと、より高まったパワーウェイトレシオが、ライディングの楽しさを引き立てます。

外観には、近年の欧州車には見られなくなったメッキ装飾や丸目一灯のヘッドライトなど、往年の欧州車のディテールを意識。
一方で、EU基準の灯火類もさりげなく織り込み、懐かしさと現代性の絶妙なバランスを追求しました。

そして、カラーリングにもオーナー様の強いこだわりが反映されています。
燃料タンクには、ひと目で印象に残るターコイズブルーを採用。
DEUSらしい遊び心と爽やかさを感じさせるこのカラーは、カスタム車両としての存在感を一段と高めています。
シートは、クラシックで味わい深いキャメルブラウンのレザーで製作。外観のアクセントとして視覚的な温もりを与えながら、ヴィンテージバイクのような風格も漂わせています。

視線を奪う造形美と、走りの本質を両立した、まさに**“走るアートピース”**。そんな一台に仕上がりました。

あなただけの一台を、DEUSと共に

DEUSカスタムには、提案型のコンプリート車両と、今回のようにオーナー様と想いを共有しながら一台を仕上げていく「共有製作型」があります。

どちらのスタイルであっても、ベース車両へのリスペクトと、バイクへの情熱、そしてライダーの想いを込めた「走る作品」をつくること。
それが、DEUSのカスタム哲学です。

ご依頼いただければ、全力で、そして誠実に──あなただけの一台を創り上げます。

Built By  Tomoyuki Soeda
デウス カスタム バイクの情報は こちら

一期一会のような出会いを、ぜひ現地で。

現在、原宿店にて8月30日(土)まで展示中です。

※こちらの車両はオーナー様の私物につき、非売品となります。あらかじめご了承ください。

東京都渋谷区神宮前2丁目32−5 Bprスクエア神宮前1. 1F & 2F
電話番号 ‪03-6447- 4949 Map 

営業時間
1F : Cafe 9:00-20:00
2F: Shop 11:00-20:00

Blucita - MV Agusta Rivale 800

At Deus Ex Machina, our customs are born in two ways.
One is our complete custom builds: machines conceptualised and created entirely under the DEUS vision. Then there are collaborations. Machines brought in by riders, handed over with trust, and transformed with purpose.
This Blucita is the latter - love letter to the MV Agusta Rivale 800.

Italian heritage, uncompromising performance, the Rivale 800 is no ordinary machine.
Sharp lines, raw torque, and an unmistakable silhouette.

The owner knew what he wanted: better footing, sharper throttle response, and a cleaner ride. Tomoyuki Soeda - Deus Japan’s lead bike builder - took the brief and ran with it.
The Rivale’s triple-cylinder engine walks the line between two-stroke snap and four-stroke stability.

Shaved weight, tightened the ride, and brought the center of gravity lower, all without altering the factory geometry. Frame, suspension, ride height were all left untouched. Everything else? Reimagined. Fuel tank, seat rail, lighting, each rebuilt by hand. The result was more agility, more connection, more confidence - still a Rivale. Just sharper.
Visually, it nods to classic Europe: a single-lens round headlight, chrome details, lean stance.

The updated lighting and road gear stay compliant, with just the right amount of rebellion. The tank wears a fresh turquoise pop - a choice by the owner that turns heads without trying.
The seat, wrapped in camel brown leather, feels worn-in, vintage, warm. A reminder that detail is everything.
Blucita is more than a custom. It’s a conversation between machine and maker, rider and builder.