Bondi Sentinel W800 ボンダイ・センチネル W800

Bondi Sentinel W800 ボンダイ・センチネル W800

このカスタムバイクのコンセプトはとってもシンプル。純正のスタイルを活かしつつ、さりげなくカスタムが効いていて、でも走って楽しいバイク。そして、シドニーの最寄りのビーチ/ボンダイビーチへロングブラックコーヒーを飲みに行く(ちょっと割高なんだけどね)“聖なるひとっ走り”をしても、場違いにならないシャキッとした一台に仕立てること。

ベースバイクに選んだのは「カワサキW800ブラックエディション」
いまやDeusシドニーのカスタムバイクでは、定番のベースバイクです。ブラックでまとめられた純正ホイールとエンジンケースはそのままに、奇をてらわず、古典的なスタイルに緻密にアクセントを散りばめました。

エキゾーストはステンレス製のストレートタイプへと変更。W800が本来持つ、燃料タンク下からテールエンドへと流れる水平ラインにシンクロするように排気管をデザインしました。その後端に、ピーシューター・サイレンサーという、サイレンサーエンドが丸みを帯びた定番サイレンサーをセット。クリーンかつ重厚なサウンドを奏でます。それは純正よりも力強い響きを持ちながら、ビーチ沿いに住む住民たちに不快な思いをさせないような、控えめなサウンドです。

前後フェンダーには、日本製ショートステンレスフェンダーを採用。クラシックなトレッドパターンのタイヤと合わせました。そしてルーカスタイプのテールライトとPurpose Built Moto製のウインカーをチョイスしてリア周りをすっきりと仕上げました。

コックピットは、スタイルと快適性の両立を目指しました。純正メーターはあえて残し、わずかに高く、そして広くなったクローム仕上げのハンドルをチョイスして、クラシックなライディングスタイルと扱いやすさを両立。シートはブラックのタックロール仕上げ。ペイントショップ/Fuel Colourによって燃料タンクはカワサキ・レーシンググリーンへと塗り替え、パールホワイトのサイドパネルを合わせました。

ひとつひとつのパーツを緻密に計算し、Deusシドニーのチーフ・カスタムバイクビルダーのジェレミー・タガンが丁寧に仕上げたこのバイクは、控えめながら、でも力強い存在感を発揮します。言ってみれば、高い精度によって引き算の美学を導き出した教科書的カスタムと言えるのではないでしょうか。不要なものを削ぎ落とし、本質を際立たせることで、カワサキW800は「Bondi Sentinel」へと生まれ変わった。ボンダイの街並みを紳士のようにしなやかに、でも自信をまとって走り抜ける。そんな一台になりました。

Photos by Cameron Rogers.