カスタムウォーズ - バリのビーチバイクフェスティバル / デウス バリ
バリには、ハーレーからモンキーバイクまで、さまざまなカスタムバイクの愛好家たちがいる。そんな愛好家グループの一つであるNaskleng 13(ナスクレン13)が主催するバリ最大級のカスタムバイクイベントの一つ、Custom War(カスタム・ウォー)が開催。5回目となる今年は、“Not an annual custom culture show on the Island of Gods, Bali(これまでのショーとは一味違う、神々の島、バリで開かれるカスタムバイクイベント)” をテーマとしている。2日間のイベントは、モーターにちなんだアクティビティが目白押しで、カスタムバイクとカスタムカーが会場を囲むように展示された。ライブタトゥーショー、ミューラルアート(壁画アート)アーティストやピンストライパーによるライブペイント、スケートボード、フィンガーボードの大会、アーレーキャットレース(街中をコースとした自転車レース)、さらにはカイトサーフィンショーも開かれた。Teeシャツなどの物販ブース、ヴィンテージパーツなどを販売するジャンクショップブース、食欲を満たす飲食ブースもあり、サヌールのバリ動物園跡地では、2.6ヘクタール(*東京ドーム半分程度の広さ)の敷地に6つのステージが設けられ、音楽ライブが開催された。
中でも今年のNK13カスタム・ウォーで最も熱いイベントは、バイクビーチレースだろう。パダンガラック・ビーチは、イベントのメイン会場に向かって右側にあり、潮が引くと、長くて黒い砂浜が一直線に広がる。そのわずか200メートルのビーチをレース会場として使用する。砂浜でのレースが終われば、すぐにカスタムバイクの展示や音楽ライブの会場に戻れる、なんと理想的な場所だ。
デウス・バリはチームを結成し、総勢135人の参加者とともにビーチレースに出場した。ディディ・ジュンタ、デワ・ディマス、サンディ・マウラナの3人のライダーは、様々なクラスでのレースに闘志を燃やしていた。3人とも、Big DawgsクラスとFFA Vintage Trail Big CCクラスに参戦し、サンディはさらにFFA Custom Bikeクラスにも出場することを決めた。チームは、ショップにあったバイクの中から、ヤマハSR400の初期モデル、スズキDR650、ホンダCRF250の3台を持ち込んだ。その場で修理・調整ができるよう、デウスの素晴らしいチャングー・ワークショップチームのメンバーであり、デウス・ベンケル・ボーイズでもあるアーウィンとココ、2人の整備士がパドックのテントに待機した。デウスのテントの周りには、国内各地からバックヤード・カスタム(バリ)、ヒロ・モーターサイクル(ジャカルタ)、645 マグズ(ジャカルタ)、ジェードル・ガレージ(バリ)、アフターヌーン・クールジン(バリ)といった友人たちが勢ぞろいしていた。満潮が引くまでの時間は、すぐにレースへ移れるよう、皆がパドックのテントでバイクの調整をしていた。
午後1時ぴったりに、主催者がゴーサインを出した。イベントはFFA Custom Bikeクラスから始まり、サンディ・マウラナがホンダCRF250で出場。レースが始まる前には、スタート位置を左か右か選ぶために、出場する2人のライダーでじゃんけんをする。左側のトラックの方が波から遠い分、ライダーにとっては不利になる。じゃんけんに負けたライダーは少し走行が難しい乾いた砂の上がコースとなる。しかしながら、この不利な条件に文句を言うライダーはいない。じゃんけんという運の要素、そして乾いた砂と風の中でバイクを巧みに操作するチャレンジ性、これらはむしろ好意的に受け入れられた。
2日目もレースは順調に進み、残すところ数レースとなった。サンディ・マウラナとデワ・ディマスの両名は勝ち残ったが、残念ながらディディ・ジュンタは1日目の予選で両クラスとも敗退となった。続くデワも2日目のBig DawgsとFFA Vintage Trail Big CCの両クラスで惜しくも敗退。チーム・デウスの最後のメンバーであるサンディ・マウラナは、デウスが所有するホンダCRF250で、FFA Custom Bikeクラスの最終戦に進んだ。最終戦は3レース構成で行われる。初戦は不利な左側のトラックとなり、サンディは初戦を失った。2戦目は右側のトラックに移り、勝利した。しかし3戦目では、再び左側のトラックで負けてしまったため、1-2のスコアで、このクラスの最終成績は2位となった。
チーム・デウスにとって理想的な結果ではなかったが、素晴らしい時間であったことは間違いない。ビーチレースの雰囲気、美しい8月のバリの陽気、そしてバイクを愛する大勢の仲間たちと過ごした時間。私たちはバイクや工具、パドックのテントなど荷物をまとめてレース会場を後にしたが、イベントのメイン会場ではまだまだ熱狂が続いていた。展示会場で行われている音楽ライブもいよいよ終盤を迎え、Navicula(ナビキュラ)、Jangar(ジャンガール)、Ironhead(アイアンヘッド)といったバリのロックバンドやメタルバンドが重低音を響かせていた。
Photos by Ram Mateo
Below is the list of winners in the NK13 Custom War Fun Beach Race:
Kelas FFA Custom Small Engine:
- Alam NZM
- Kadek Sanjaya
- Made Deky Suryanata
- Dogler Lukluk
Kelas FFA Custom Bike :
- Dewa Ditha
- Sandi Maulana
- Trihariono
- Old Strong
Kelas FFA Vintage Trail 4Tak :
- I Made Dimas Satria
- Benny Bendot
- Bali Gtt
- Agus Mahendra
Kelas FFA Vintage Trail 2Tak :
- Bali Gtt
- Bali Gtt
- Nova Arma
- Bali Gtt
Kelas FFA Vintage Trail Big CC
- Dual Purpose
- Dudung SP
- Bali Gtt
- Ngeeng Adventure
Kelas Big Dawgs :
- Laksita
- Bayu Pramana
- Kevin Adi
- De Presisi
Kelas Sportster Series :
- Angelo
- Agatha Ronald
Kelas Vintage Harley :
- Anagha
- Dewa maryo Supply
- MM Auto works
- Adam Hiro Motorcycle