DUST & FUN #2

DUST & FUN #2

2回目のダスト&ファンは、フラット・トラック・パイロットたちの実力を人々に見せつけるイベントとなった。暑い7月のイタリア。ビーチや海、アイスクリームの誘惑に負けず、彼らはラヴェンナのトレ・ポンティ・サーキットで、砂埃とガソリン、そしてガスまみれのエンドレスな週末に飛び込んで行った。

土曜日はトラック・テストの日。競争心みなぎるライダーたちは、ライバルのスタイルを存分に研究していた。エンジンを慣らしたライダーもいれば、コースに横たわりトラックをじっくりと目に焼き付けるライダーも。バイクのセッティングが完了して数周走ると、皆アクセルを全開にしてそのコースを楽しんでいた。

そして、今回は何人かのスペシャルゲストが。そのうちの一人は、オーバルコースの真のマスターで、最近ではフラット・トラック世界選手権で勝利を収め続けているフェラン・マスだ。バルセロナからやってきた彼が乗っていたのは、スーパー・ブルタコ・アストロ・フレーマー。ロイヤル・エンフィールドをまるで自転車のように軽快に乗りこなし、その才能を証明していた。

土曜日はビールとバーベキュー、そしてフラット・トラックの話で大盛り上がり。皆その日のエピソードを語り合い、そして“ヴィンテージ”ライダー たちは、何年もトラックで過ごしてきた彼らの経験談を披露していた。ライダーたちが語る、神話と現実を両方聞くのはいつだってエキサイティングだ。

夕刻を締めくくり、次の日へのエネルギーを蓄えるには最高の方法だが、その日のお楽しみはそれだけではなかった。エヴァン・H・センの素晴らしい作品が上映されたのだ。『Fast & Left ファスト&レフト』は、フラット・トラック・オーバルのプロとアマチュアのパイロットたちの人生を描いた短編ドキュメンタリー映画。この作品に、参加者たちは深く感動していた。

そして日曜日。ライダーたちにとってはレースのための真剣勝負の日。ショーのスタートを飾ったのは、ロイヤル・エンフィールド・レディース・カップの女子たち。各カテゴリーの全ての参加者たちと同じように、強い決心と共に戦乙女たちによる激戦が繰り広げられた。ルーキーからフーリガンまで、どの競技もスリルは最高潮。数センチでも速く走れるようにと、ギリギリのところで皆勝負していた。これぞフラット・トラック。アドレナリン全開、緊張と集中の数分間だった。

第1回目の開催で、誰もが多くの感動と友人を得たことは間違いない。しかしそれ以上に、何よりも一番に得たものは、一刻も早くコースに戻りたいという強い思いだった。幸い、その思いは間もなく届く。ダスト&ファンの第3回目の大会は、9月17日〜18日開催予定だ。

また同じ場所で 更に楽しもう!

Photo : CHRISTIAN FUSSI 
Deus Ex Machina Italy Instagram