楽しいことは全て、永遠には続かない。ダスト&ファン大会も、遂に最終章を迎えることになった。
３週末に渡って開催された、このフラット・トラック大会の第３回目は、シーズンの最終日。多くの人たちにとって、総合ランキングで順位を上げる最後のチャンスだ。
つまり、パワー全開でチェッカーフラグまで走り抜けなければならない。
土曜日はあいにく土砂降りの雨。寒いスタートとなってしまったが、参加者たちは美味しいバーベキューをリラックスして楽しみながら、『50イヤーズ・オブ・ウィンズ』を見て気分を盛り上げ、トラックに乗り込みたくてうずうずしていた。
そして日曜日。会場は剣闘士たちの戦いの舞台と化し、ライダーたちが1メートル単位で争う大接戦に。サーキットの外ではみんな仲良く楽しい時間を過ごしても、レース最中彼らの頭にあるのは、自分のスピードのことだけだ。
多くのライダーたちが参加するこのレース。今回の最終章では、ヴィンテージ、モダン、フーリガン、サンダーバイク、ルーキー、レディース、そしてキッズと、沢山のカテゴリーが設定されていた。
転倒やバイク同士のスレスレの接近に、観客たちは時に息を飲み、アドレナリンは溢れんばかり。最初から最後まで、興奮が消えることはなかった。感情の渦がギュっと凝縮された数時間。これこそが、フラット・トラックの醍醐味だ。
表彰台を制覇した勝者たち、そしてこの日を特別なものにしてくれたみんな、おめでとう。フラット・トラックにとって、レースやバイクだけでなく、参加してくれている全ての人々の存在が重要な要素であることは間違いない。
ニコ・ソルボ（あだ名はスクニッツォ）、こんなに素晴らしいトラックでの3週末をセットアップしてくれてありがとう。
総合優勝カップの正式な表彰式は、11月18日にデウス・ポータブル・クラブで行われる。
これからも、来シーズンのグッドニュースが次々に公開予定。お楽しみに！
Photo. @paolostrologomedia
