デウスレジデンス原宿では2016年を締めくくるイベントとして、
Dan Cassaro (ダン・カッサロ)とDan Christofferson(ダン・クリストファーソン)という偶然にも同じ名前の2人によるアーティストユニットYoung Jerksによる`Get Right’展が行われた。 ダン・カッサロは70年代のロックテイストを感じさせる力強いロゴデザインに定評があり、Deusを初めNew York Times、Levi’s、Mrvel Comics、Ace Hotelなどをクライアントに持つグラフィックアーティストである。もう1人のダン・クリストファーソンはユタ州ソルトレイクシティー出身のイラストレータ/ペインター/デザイナーで、モルモン教徒である自らの背景からシンボリックな作品を多く描く。それぞれ違う分野で活躍する2人が組むことにより、一人一人が作る作品とはまた違うYong Jerksにしかできない新しいアートを生み出す。 20世紀初中期のアメリカのコマーシャルアートには、ダイレクトなメッセージと共に(時にわざとらしいほど)人々の幸せな様子が描かれた。これは、無骨なメッセージをソフトなマテリアルに載せた今回の彼らの作品テーマにも共通する。カスタムしたデッドストックのガーメント、後染めやハンドプリントを施したファブリックといった作品がギャラリーの壁一面を飾った。 レセプション数日前に来日した彼らは、我々のディナーの誘いを全て断り、ハンズで備品を買い足しマイペースながらも着実にギャラリーを自分たちの空間へと仕上げていった。作業の合間には、ヴィンテージ好きな写真家の鈴木嘉樹氏と意気投合し、原宿でヴィンテージストア巡りをしながらのゲリラシューティングを行った。 レセプションではダン・カッサロ自らがこの夜の為に用意したプレイリストが店内に流れ ミッケラービールが皆の喉をうるおした。フランスからは Wheels&Waves 主宰のヴィンセントやそのクルー、ドイツ、アメリカ、韓国からもアーティストの他メディア、モーターサイクル、ファッション等国内外の様々な業界から仲間達が祝杯に駆けつけた。 会期中は、数々のアート作品と共に、彼らがデザインしたSHOEI x DEUSコラボヘルメットも特別に展示した。SHOEIの皆様も来場し、元々デウスファンだと言うメットデザイナーの青年は自らがデザインしたヘルメットにデウスのアートが施されこの場所に展示されていることにとても喜んでいた。 様々な背景やバックボーンをもつ人々がデウスのイベントを通し繫がり、また新しいストーリーを紡ぎ合う瞬間を目の当たりにした一日となった。 この多才なアーティストYong Jerks がアートワークを手がけた今シーズンのDeusクラシックコレクションの中で発売しているTシャツやキャップも好評だ。
YOUNG JERKS 2016.DECEMBER 2 Fri ➡29Thu