Lead Head

Lead Head

ゼロエンジニアリングは、クラシック・ハーレーのスタイルをアレンジするだけでなく、リアサスペンションを持たない“ハードテイル"と呼ばれるフレームを採用するカスタムバイクメーカーです。その創設者は、現在アメリカに活動拠点を移して、個人のカスタムファクトリーとして活動する木村信也さん。低く構えたグースネックフレーム、スプリンガーフォーク、ミニマルなボディワークは「ゼロスタイル」と呼ばれ、いまも熱狂的なファンが存在しています。

デウス・シドニーに通う顧客のアーテムもそのひとり。ゼロエンジニアリングをカスタムするアイディアをずっと温めていました。そのアイディアとは、その木村さんの"LESS IS MORE "の哲学に基づき、ゼロエンジニアリングのタイプ8フレームが持つ素晴らしいラインを強調する一方で、このバイクに最新技術をいくつか使用することでした。

そのアイディアを具現化したのが、デウス・シドニーのカスタムビルダー・ジェレミー・タガン。その手法はまず、フロントとリアのフェンダーをステンレス製に交換し、ポリッシュ仕上げした燃料タンクとのシンクロ率をアップ。ウインカーはケラーマン製をチョイスしました。車検にも対応する光量を持ちながら、その存在が分からないほど小さなウインカーです。またスプリンガーフロントフォークの頂上にはモトガジェット製のコンパクトな多機能デジタルメーターをセットしています。 

ハンドルバーは、幅が狭く、低く構えたMバーに交換。スイッチ類はPurpose_Built_Moto製に、ブレーキとクラッチはカステムテック製に変更しています。
そしてバダストリムコで製作した、レザー製のシートとレザーグリップを装着して完成です。

 

Photos by @Kenyonbatterson