MATT WILLEY X DEUS デウス X マット・ウィリー 【日本語字幕版】
誠実なデザインの追求やスピードへの情熱に留まらず、何か別の新しい方法でデウスの根本的な存在理由を具現化できないものか、私たちは常に模索している。単純な課題だが、それゆえに答えまでの道のりは長く険しい。しかし困難だからこそ楽しさにあふれているものである。
そんな課題への壮大で最新のアプローチを紹介しよう。それは世界的なグラフィックデザイナーと共に、ビンテージのミニクーパーをカスタマイズし、60年代のラリー競技のDNAを取り入れたアパレルコレクションの立ち上げである。
このプロジェクトに最適なただ一人のデザイナー、私たちの目標を互いに理解できる彼に白羽の矢が立った。
彼の名はマット・ウィリー、名前を聞いたことはなくとも、彼の作品はどこかで目にしていることだろう。英国出身のブルックリンを拠点とする彼は、New York Times誌のアートディレクターを5年務めた後、世界で最も有名なデザイン会社ペンタグラムのパートナーに就いている。
プロジェクトに採用するマシンを選ぶにあたり、私たちは即座にMiniの弾むようなラインとコンパクトなフレームに着目した。当時は最先端だった流線形のデザインから大きく異なる、アイコニックで可愛いデザインである。それでもMiniは64、65、67年のラリー・モンテカルロで優勝を果たしてきた。屈強なライバルマシンよりも速い速度でコーナーを抜き去るMiniの姿は、まるで小さな羊飼いのダビデが大巨人ゴライアスを打ち負かした戦いを見ているかのようだった。そんな当時の覇者であるMiniの姿に着想を得て、今回は一つのマシンを選定し、デザインやカラーリングはマット・ウィリーが指揮を執った。
そうしてラリーの世界でも、グラフィックデザイナーの夢が花開いたのである。ビンテージのストップウォッチ、ルートマップ、ナンバープレート、ラリープログラム、道路標識、ポスターなどは、マシンとアパレルどちらのデザインにも採用。ジャケットのライニングはモンテカルロの紋章 (当然Miniのスペルに再加工) からインスピレーションを得た。レーサー用の肘当てはマット・ウィリーのイニシャルがステッチされている。細部に至るまで、Miniの偉業を深く刻んだデザインに仕上がっている。
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