2015年11月29日白雪が光に輝く富士のふもと、白糸スピードランドでバイクセクションの本格的な始動の第一歩として,TEAM DEUSがB.O.B.L(Battle of bottom Link)に参戦した。チー厶の期待を一身に集める、チー厶ライダー山本選手だったが、果たしてその結果は・・・。
先日、中井インターサーキットでバイクの初シェイクダウンを無事にこなした山本選手だが、実はバイク経験は指で数えられる程度。しかもチー厶マシンのレ−シングカブへのライディングは今日が2回目。チー厶にとっても何もかもがブッツケ本番のレアーなレースデビューだった。バイクを仕上げたDEUSのモーターサイクルオペレーションズのディレクター、マシュー・ロバーツもマシンの事が気掛かりなのか、どこか落ち着かない様子だ。
B.O.B.Lを簡単にいうと、1964年までに生産されたフロントにボトムリンク式サスペンションが装着された、バイクのみが参加出来るレースだ。メカニカルな事もレースの重要なファクターなので説明しておくと、フロントブレーキを掛けるとフォークが沈み込むテレスコピックタイプのサスペンションとは逆にフロントのブレーキレバーを握ると、フロントタイヤが軽く持ち上がりブレーキが掛かる。ホンダカブに付いているあれです。パドックで一際目立っていた1960年式の50ccをレストア&カスタマイズ、60ccまでスープアップしたマシューの自信作は、ギャラリーに「良くカブをここまで、カスタマイズした。格好良いよ」と言わしめ、その風貌はスペインのDERBIなどのスーパーナローな50ccヨーロピアンレーサーを彷彿とさる、随所にこだわりを見せるスタイリッシュな作品だ。
参加クラスはN50, ノークラッチで50ccから60ccエンジンという規定はあるが、マフラーの改造範囲も広く、バイクのスタイルはノーマルからレーシーなものまで様々。コーナーが入り組んだ800mコース幅8mのテクニカルコースを7周するアットホームでハンドメイドなサンデーレースだ。今回はN50クラス36名,全レースを含めると59名の選手によるデッドヒートが繰り広げられた。