
時は流れ続ける。だが、その根底にある力は変わらない。
私たちにとって新しい年は、振り返りであると同時にリセットの機会でもあります。時間は常に前へ進み、波は絶え間なく押し寄せ、唯一不変なのは「動き続けること」そのものです。
年を追いかけるのではなく、年がもたらすものを受け取りにいく——そう考えることで、私たちはこれから広がる新たな一年を祝うための指針を見出しています。すでに20年目を迎えたDeusにとって新たな10年の始まりでありながら、時間というものはどこか曖昧で、始まりという概念もまた、私たちが進む道のように不確かで予測不能なものです。
さあ、今年も私たちとともに歩んでいきませんか。
Deusチームより。

Carby Tuckwellと巡る Reading / Watching / Listening
ゆっくりとした営み。世界の速度をほんの少し落とす、小さな儀式。
それは、Carby Tuckwell(Deus クリエイティブディレクター兼共同創業者)が大切にしている、すぐには消費されない、あえて余白を残す習慣。外界からの影響に対して、自分を“開いた状態”に保つためのものでもあります。
Reading
・The Best of A. A. Gill
知的でありながらどこか子供じみた野心も併せ持つ——そんな稀有なバランスを体現した存在。A. A. Gillは今なお、旅と食のライティングにおけるひとつの到達点です。
・そして口直しのように、**The Road Rat**最新号。
“乗り物”という文化をここまで美しく切り取る雑誌は他にありません。
Alt take:
・Hamnet
フェム的アジテーション文学の“それっぽい読み”を一旦脇に置き、ポップでトラジックなロマンスとして読む。ただしWilliam Shakespeareが絡むなら、それもまた許される。
Listening
・Dev Hynesの最新作**Essex Honey**は、聴くたびにより“滴る”ような深みを増していく。そこに、Polyrockの緊張感と、Philip Glass流ポストパンクのブギーが絡む。夜のひとときには、Arthur Russellをほうじ茶とともに静かに味わう――
それぞれの音が時間とともにじんわりと染み込む、そんな感覚の重なりが広がる。
Watching
・Bad Lieutenant(そして、Zoe Lundが出演・共同脚本を手がけた作品すべて。)

Two Wheels, One Tide Chart.
Deusアンバサダー、Eddy Hamatyが追い求めるのは境界線。
道が途切れ、海がすべてを引き継ぐその場所へ。
舗装の終わりと潮の始まり——
二つの世界が交差するその狭間で、彼は走り続ける。
Shot by @makker.studio / @zach.bowden

Curiosity over Genre: DJ Friskie(Deus Japan)のサウンド哲学
好奇心とフィーリングに導かれながら、ジャンルに縛られないセットを紡ぐDJ Friskie。発見とグルーヴのバランス、そして期待に縛られないオープンなエネルギー——それこそが、Deus Recordsらしさを体現しています。
Q. プレイする中で、常に追い求めている“感覚”や“エネルギー”は?
A. 好奇心と熱量、その両方に突き動かされています。
Q. Deus Recordsのスピリットをどのようにセットに落とし込んでいますか?“Deusらしさ”を感じるムードやリズムはありますか?
A. 知識の有無や難易度、明るさや暗さ、ジャンルに関係なく、大切なのはオリジナリティと外部の期待にとらわれずにプレイすること。
自分にとってDeus Recordsのスピリットとは、誰に対しても開かれたインクルーシブな姿勢です。特定のアーティストのプレイやDJセットに“Deus的なエネルギー”を感じることがあり、自分のプレイやこのプレイリストにも、その開かれた感覚を反映させています。
Q. 小規模な空間と大きなフロアでは、アプローチはどう変わりますか?
A. 将棋やチェスのように考えています。
フロアを読み取り、人々が新しい体験を求めているのか、それともグルーヴやエネルギーに身を委ねたいのかを見極め、そのバランスを取ることが重要です。
Q. 新しい音を探すとき、何が好奇心を刺激しますか?
どんなトラックに惹かれますか?
A. それは常に変化しています。昨日は良く感じたものが、今日はそう感じないこともある。固定観念を持たず、常に新鮮な耳で音と向き合うことで、そのプロセス自体が知識とDJとしてのプレイを自然に形作っていきます。
ジャンルよりも好奇心を。
期待よりも感覚を。
DJ Friskieのプレイは、“選ぶ”という行為そのものを解放してくれます。
プレイリストをチェックして、その感覚を体験してみてください。
