ランダム・ブラック - 表現と自由の探求 デウスバリ・ギャラリー
私達のDNAにはアートが組み込まれています。まるで暑い夏の日に吹く、心地よい海風のようなものです。日々の鬱憤や、しつこい人々や、人生のプレッシャー等、必要の無い重荷を部屋から吹き飛ばしてくれます。デウス・ギャラリーは私達の心の安全リリーフバルブのような役割を果たしており、毎月、人生の悪魔(重荷)を祓う口実を提供してくれるのです。バリの若手アーティストで新進気鋭のI Made Surya Subratha(アイ・メイド・スルヤ・スブラタ)とは、コロナ禍の前から連絡を取り合っていました。彼は正統派の教育を受けた芸術家で、常に新しいアイデアや素材、技法などを探っています。
Random Black(ランダム・ブラック)は「人生のあらゆる場面で、重要かつ予想外な発見がある」というスルヤの信念を称える展覧会です。しかし、こうした発見を感じ取り、理解する為には、世界の見方を変える必要があります。疑問の多いこんな世の中では特に重要です。
芸術作品に込められている意味は一度見ただけですぐには理解できないかもしれませんが、逆にパッと見て分かるべきなのでしょうか?ほとんど全てのアートに見られる大きな特徴ですが、疑問を投げかけているもの、見る側が自分自身で答えを導くもの、意図的に「全くわからん」と頭を捻らせようとするものなど、その都度、私達に考えさせてくれます。
スルヤ展のオープニングには、様々なタイプのアートファンが集まりました。地元の人々や海外から来ている人達もふらりと立ち寄っていきます。人によっては作品に込められたメッセージを読み解こうとしたり、あるいは自分自身の解釈を当てはめようとしたり。そして忘れてはならない第三のタイプ、この会場の自由な雰囲気を味わいに来て、来場者とアートや難解なテーマについて話すことで日々の重圧を吹き飛ばす涼しい海風を得る為に来る人達もいます。
私たちがバリに行く時には どんなアートが観れるのでしょうか。