Rangoと名付けたこのバイクは、1960年代から70年代に活躍した、砂漠を走るバイク/デザートレーサーがモチーフ。余分なパーツを取り払い、軽く、機能的なマシンを目指しました。そう、これなら砂漠を走りまくっていたバイク好きの名俳優/スティーブ・マックィーンも納得してくれる、ハズです。
カスタムの初期段階での課題は、バイクのスタイルでした。ベースとなる、排気量650cc2気筒エンジンを搭載する「ロイヤルエンフィールド・コンチネンタルGT650」は、どちらかと言えばカフェレーサーに近いスタイルを持っていたからです。そこでフロントフォークにはYSS製インナーバルブキットを採用。リアサスはMaxton製T260を使用して1インチUPしました。
そしてリアフレームは、シートのすぐ後で繋ぎ合わせるループ加工を施しBaak製のステンレスフェンダーとのマッチングをUP。フロントには、ステンレス製のビンテージモトクロッサー・スタイルのフェンダーをセットしました。シートはスタンダードをベースにショート加工を施し、シート座面はアルカンタラ素材に変更しました。そしてアップライトなハンドル、ゼッケンプレートをイメージしたサイドカバー、それにリゾマ製ミニカウルもセット。LEDヘッドライトも装着しました。
スタイルが決まった後は、パフォーマンスです。エンジンの出力を高めるため、ハイカムやハイコンプピストンといったエンジン内パーツを変更。S&S製の排気管にSC プロジェクト製のS1GPサイレンサーをセット。オリジナルで製作したフューエルインジェクション用スロットルボディに、パワーアップしたエンジンに相応しい混合気を送り込むためのコンピューターを新たにプログラムしました。その結果、排気量は650ccのままですが15馬力アップの57.68hp/8100rpmを達成しています。
こんなにハイパワーなのに、コンピューターを新しくしたことで、朝コーヒーを飲むためのゆったり走行も、砂漠のレースにも、どんなシチュエーションにも対応できるスクランブラーに生まれ変わったのです。
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Photos by Kenyon Batterson