サーフタウンだけだったバイロンベイに音楽とアートを根付かせ、自称バイロンベイの親分,市長?ポール・マクニールがこの春、今回で2回目の来日、デウス原宿店で2度目の個展を開催する為に来日した。
新作のペーパーポスターアート80点弱とハンドメイド木工彫刻、更に、Takuya Tappy Yoshikawaのブランクサーフボード3本にアートを描き、カスタムバイクにペイントをし、実に自由で独創的でクールなギャラリーを完成させた。レセプションパーティには多くの国内外の友人が駆けつけ、滞在中は世界中のサーフ仲間を始めトミーゲレロや、アララーズなどのミュージシャンも遊びに来て、再会を喜んでいた。本当に顔が広い親分だ。
デウス前進のブランド、マンボから交流のある彼はアート業界40年、デウスの創設者とは私たちより
はるか前から仲間なのである。何もかもを熟知している彼はアートと音楽とビールをこよなく愛し
誰をも一瞬でハッピーにするユーモアと愛情でできたような男だ。
そんな彼が私たちは大好きだ。
今回の個展のタイトル ’Stranded’ (座礁、動けない状態のこと)について尋ねると
俺はニュージーランド出身で、今、オーストラリアを拠点としているんだけど、
俺がオーストラリアに座礁しているイメージかな。あははは。本当は違うよ。
“Stranded and so far from home” オーストラリアのパンクロックバンド The Saintsの代表曲の一節である。ポール マクニールが住むこの国には、今でもこのバンドのこの曲が持つ精神が宿る。 パンクとは、自力でやること、見栄や威厳など関係なくすぐにやることだ。 早く、荒々しく、そして面白く。 今作品展のタイトル ’Stranded’ (座礁、動けない状態のこと)は、 ポップやパンクファンに向けた即興アートを描くマクニールのマインドそのものでもある。
デウス原宿店での個展は終了してしまったが、
今宵もどこかの海辺でビールを飲み、ダンスをしているのだろう。ありがとうポール。
今度はバイロンベイで会おう!
Photos by Keisuke Tanigawa