ラリー&キャンプ・タジック・アドベンチャー デウス バリ
2023年6月17日(土)午前、250人のバイクラリー参加者と80人のフラットトラックレース出場者は、バリ島で待ちに待った1日を過ごした。それは、80年代と90年代のデュアルパーパス・バイクで走ることをこよなく愛するヴィンテージトレイルバイクの愛好家のコミュニティが主催する、第4回ラリー&キャンプ・タジック・アドベンチャーのイベントの日。トレイル・アシック・アドベンチャー・コミュニティ、別名タジック・アドベンチャーの人たちは、一年前からこのイベントの開催を心待ちにしていたが、彼ら全員が心から満足する1日となった。
このイベントには、異なる2つの側面がある。ひとつはラリー。彼らは「チャレンジ」の旗を掲げ、参加者一人一人を「チャレンジャー」とした。巨木が木陰を作るサンゲ・モンキー・フォレストの駐車場に250人のチャレンジャーがバイクを停め、ラリー最初のステージのQRコードを受け取った。ライド全体は3ステージで、3つのストップポイントがある。目的地を入れると4つだ。
ホンダのXR、ヤマハのDT、スズキのTS、スズキのDR、そしてモトクロスやスクランブラーのカスタム バイクなど、会場には最高のバイクが勢揃い。バイクは10台ほどのロットでスタート地点に並べられ、その後イベントに向けて解き放たれた。皆のミッションは、各ステージを完走し、3つのストップポイントに立ち寄り、次のステージへのQRコードをゲットすること。タバナン地区のアスファルトの道、田舎道、未舗装のトラックを組み合わせて走る彼らの目には、常にバリの美しさが映し出されていた。ゆっくりと丘陵地帯へと上っていくにつれ、田んぼと森の景色はついに尽きていく。更に目的地に着くと、景色はひとつにぼやけて見えた。そこに現れたのはバリ・アウトバウンド・ファームステイ(BOF)。QRコードをすべて集めると、感謝の印としてラリーメダルがもらえた。
そして、イベントのもう一つの側面はフラットトラック。このコースは、かつて2つの棚田があった場所に作られた。そのため、スタート/フィニッシュストレートはリターン・ストレートよりも高い位置にあり、第1コーナーは落差があり、第2コーナーは登り坂になっている。BOFに入ると、すでにフラットトラックバイクの音と集まった観客の歓声が聞こえてきた。私たちは駐車場にバイクを停め、トラックサイドに一直線に並んだ。
午後のスケジュールに難易度が加わったことで、イベントには更なる緊張感が走る。参加者は約80名で、4クラスに分かれていた。ホリゾンタル・エンジン・クラス、FFA 4Tマックス250ccクラス、フラッ トトラックFFA 2Tマックス250ccクラス、そしてFFAビッグボア・クラスだ。
どんどん伝わってくるフラットトラックレースへの熱狂ぶり。ヒートをこなすにつれて興奮は高まり、各クラスの決勝では最高潮に達した。各コミュニティのレーサーたちは、それぞれのクラスで激しく競い合う。マウラナ・サンディ、デワ・ディマス、ハリス・マナシ・ライド、 ノバ・ライダー・シング・メベケル、フェリー・ライダー・シング・メベケル、ボントク・ギガ・MXをはじめとするライダーたちは、スポーツマンシップと安全性を(ほぼ)損なうことなく、自分たちのスキルを堂々と披露していた。
路面は乾いた赤粘土で、チャレンジングなコースだ。スタート直後、選手たちは第1コーナーの下り坂 セクションでアクセルを踏み込み、ボトムストレートで再び左スピンして第2コーナーの上り坂セクショ ンへ。
フラットトラックレーシングのスキルとモトクロス テクニックの両方を共に使いこなすことを余儀なくされた。最終的には、レーサー全員が赤土のダストまみれになりながらレースを楽しんでいた。
太陽が地平線に沈むと、仲間たちは真っ暗になる直前の光を使い、キャンプの夜に備えてテントを設置。太陽はバトゥカル山の陰に隠れ、皆で素晴らしい景色を眺めていたが、私たちはすぐに、バトゥリティ・タバナンの高台のぐっと冷えた空気に包まれた。
ラリーのルートやフラットトラックレースについての会話が、キャンプをしている人たちや、比較的のんびりとパスット・ビーチまで下っていく翌日のラ イドに備えて疲れた体を休ませる人たちのテントから聞こえてきた。
これにてラリー&キャンプ・タジックアドベンチャー2023は終了。すべてのチャレンジャーたち、素晴らしい時間をありがとう。それではまた来年。
フラットトラック・クラスの入賞者リストは以下の通り
フラットラック水平エンジンクラス優勝者
- チコ・GTT・バリ
- パンドゥック・ピサガ・デロダン
- アンディカ・モンキー・ブラザーズ
フラットラックFFA 4Tマックス250ccクラス優勝者
- ノヴァライダー シング・メベケル
- フェリーライダー シング・メベケル
- ボントック・ギガ・MX
フラットラックFFA 2Tマックス250ccクラス優勝者
- サンディ・マウラナ
- デワ・ディタ
- エポンク・ロード・カントリー
フラットラックFFAビッグボアクラス優勝者
- デワ・ディマス
- ハリス・マナシ・ライド
- サンディ・マウラナ