でもデウス・ジャパンのメインカスタムビルダー/添田智之も、そう信じています。そしてTWは、そのエンジンパワーもボディサイズも、完璧なストリートバイクだと言い切ります。添田自身、いままで何台ものTWを乗り継ぎ、そしてカスタムしてきたんですから、その意見は間違いないでしょう。その添田が、1990年代後半から2000年代前半に掛けて日本で大流行した、世界を変えたTWカスタムブームのオマージュとして製作したのがこのマシンです。特徴的な前後バブルタイヤはスタンダードのままながら、フロントにはスズキの単気筒スポーツモデル/グース350の倒立フォークを、そしてリアにはロングスイングアームをセット。車体のバランスをグッと大きく、力強い印象に変えています。
そして燃料タンクは、よりスリムでロングなヤマハの古いストリートバイク用へと変更。そして跳ね上がるシートレールを新作して、その中にサイレンサーを配置。セパレートの段付きシートをデザインして、軽快なイメージを強調しました。シート下のパーツを取り外したり、別の場所に移植したりして、車体の向こう側が見える空間を造り上げる“スカチューン”という、当時の定番カスタムもしっかり継承しています。
うーん、ロンスイ仕様のTWは、いま見ても格好いいですね。世界を変えたことも、納得です。
BIKE BUILDER: The Residence of Impermanence, Japan
Tomoyuki Soeda
DONOR BIKE: 2002 Yamaha TW225
CHASSIS: Stock main frame with custom subframe; extended swingarm
ENGINE: Custom exhaust; Keihin FCR flatslide carb
BODYWORK: Vintage Yamaha steel tank
SUSPENSION: Suzuki 350 Goose USD forks; uprated monoshock
WHEELS & BRAKES: Stock wheels; Bridgestone tyres; Brembo front caliper; uprated front disc
DETAILS: Vintage Honda bars; vintage headlight; Motogadget bar-end indicators; custom number plate bracket; custom seat
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