ヤマハのネオクラシックモデルとして世界中で販売されているXSR700って、本当に格好いい? なんて議論は、あちこちから聞こえてきます。もちろんデウス・シドニーのガラージやショップのなかからも。その議論は、目玉焼きに掛けるのは、醤油かソースか、みたいな、どうでもいいことなのに熱く語り合ったりしちゃう、その手の議論と同じですよね。
しかしXSR推しのタイさんは「XSRを購入したときから、カスタマイズの可能性を感じていたんです」と目をキラキラさせています。で、最初はカラーリングとライティングポジションの変更だけだったのですが、やがて本格的なカスタムに発展していくという、情熱的なオーナーのいつものカスタムパターンですね。
コックピットは、ハンドルはBiltwell製、スイッチ類、ハンドルグリップ、それにミラーはドイツのハイテクブランドMoto Gadget製。メーターは日本のカスタムブランド/デイトナ製のベローナに変更しました。
ヘッドライトは7インチタイプに変更。極小ウインカーはKellermann製です。短く仕上げたリアフレームに合わせて、ヘアライン仕上げのアルミリアフェンダーを採用。そのうえには、コンパクトなLEDテールライトをセットしました。フロント周りには、バイク系バッグブランドとして知られるSW-Motech製のフェンダーに、ドイツのカスタムビルダーで汎用パーツも販売しているJvB Motoのフォークブーツも採用しました。
そのフロントフェイスをさらに引き締めるのは、イタリアのホイールブランドAlpina Raggiのスポークホイール。それに同じくイタリアのタイヤブランドPirelli MT60RSを装着。シートはBAD ARSE TRIM COのデザイナーであり職人/デイブがセットアップしました。
グリーンとゴールドのカラーで仕上げた燃料タンクカバーは、様々なモータースポーツからインスピレーションを受けています。また「F1を戦うアロウズのA2 F1マシンのゴールドカラーも気に入りました」と、オーナーのタイは振り返ります。
「正直言って、これ以上嬉しいことはありません。ビルダーのジェレミー・タガンがやってくれた仕事は、僕のバイクに対するビジョンにぴったりだったんだから!!」と。
こんなに喜んで貰えると、我々も嬉しい限り。ね、XSRって格好いいでしょう!
Builder - Jeremy Tagand
Words by - Cam Rogers
Photos by Kenyon Batterson