HONDAを象徴する“WING”の和名が与えられたGLをベース車両に、DEUS浅草のオープンに合わせて車両が制作された。
1970年代半ば、未来を見据えたバイクをコンセプトに模索と開発が行われ、HONDA初となるこのV型エンジンが生まれる。
並列エンジンを直線基調のボディに積み日本メーカーが世界に大躍進していたこの時代、異色なデザインの塊をしたエンジンは、日本国内“WING”はもとより海外“CX”でも話題となった。
DEUS JAPANでは新たに生まれた全てのプロダクトに名前を付けると言う儀式めいた業務が有る。倒立ホークとモノサスにモディファイし黄色いダブルヘッドライトを搭載した容姿から「THE GRAY GHOST」と名付けられた。
「またバットマンですか?」と尋ねると「鳥の名前なんだ」と回答があった。検索してみると確かにGLの容姿に似た鳥が存在し、“WING”の名と連想でき、なるほど良い名だと思った。
DEUS浅草の象徴的な「THE GRAY GHOST」の鳴き声が聞けるのも近いで有ろう。
Built by Tomoyuki Soeda
Photos by Toyohiro Zenita