デウス・ミラノは、ビンテージのオフロードバイクを中心としたエンデューロレース/Swank Rally(スワンク ラリー)を主催しています。泥まみれになってバイクを走らせる喜びを、多くのライダーに味わってもらいたいからです。でもSwank Rallyは、ビンテージオフロードバイクだけのイベントじゃありません。ビルダーとライダーが、最大限に創造力を沸き立たせて製作した、チャレンジ精神溢れるカスタムバイクも参加することが出来ます。
そのイベントを表現するようなバイクを造らなくちゃいけない。それが、デウス・ミラノがこのSwank Rally 700を製作するきっかけでした。ベースマシンは、ネオクラシックなスタイルのネイキッドマシン/ヤマハXSR700です。同じ排気量700ccの並列2気筒エンジンを搭載する大型オフロードバイク/ヤマハ・テネレ700のほうが、オフロード走行には適していますが、適しているかどうかは問題じゃありません。ライダーとビルダーが、ココロもカラダも熱くなるようなマシンじゃなきゃ意味がないのです。
オンロードバイクのXSR700をオフロードマシンに仕立てるためのポイントは、前後の足周り。このSwank Rally 700は、オフロード走行もこなすヤマハのアドベンチャーモデルXT1200Zスーパーテネレの、足の長い倒立フォークとスポークホイールをXSR700に装着し、さらにその中身をオフロードに特化した仕様に変更。リアサスペンションもオーリンズ製として、さらにサスペンションの長さやリンク周りを変更して、車高も高くしました。そしてリアもスポークホイールにして、オフロードタイヤを装着。車体下回りを守るためのマッドガードも装着しました。
外装類も大幅に変更。燃料タンクはこの車両の為に製作。オフロードバイク用の外装類を数多くラインナップするアチャルビス製の、ビンテージルックのヘッドライト周りやサイドパネル、前後フェンダーを装着しました。
すると、ほら! 泥が似合う、いいバイクになりました!
BIKE BUILDER: Peter K - The Portal of Possibilities, Italy
DONOR BIKE: Yamaha XSR700
CHASSIS: Stock main frame with modified subframe; stock swingarm
ENGINE: SC Project 2-into-1 exhaust
BODYWORK: Hand-formed alloy tank; Acerbis fenders, sidepanels, headlight & flyscreen
SUSPENSION: Modified Yamaha XT1200Z Super Ténéré forks & triple clamps; Öhlins shock; custom shock linkages
WHEELS & BRAKES: Yamaha XT1200Z Super Ténéré front wheel, 17in Kineo rear wheel; Continental tyres; Yamaha XT1200Z Super Ténéré brakes
DETAILS: Rally road book holder; custom seat; custom sump guard; vintage handguards
@deusportal
Photo: @marcorenieri