デウス・バリの仲間たちのことを覚えていますか? そう、プラスティックパーツが大嫌いで、それを装着したバイクを見つけると、そのすべてを剥ぎ取ってカスタムしちゃう、彼らです。今回紹介するマシンも、彼らの手によるモノです。
ベースとなったのはハスクバーナWR250。2ストロークエンジンを搭載した、近代的なエンデューロマシンです。それは、他の最新オフロードマシンと同じく、跳ね上がった蛍光色の前後フェンダーに、筋骨隆々のライジエターシュラウドと燃料タンク前方まで伸びる長いシートが採用されていました。まぁ、そのマシンを所有していて、デウス・バリにカスタムをオーダーしたのは、インドネシアのモトクロス選手権で3度もチャンピオンになったアギ・アガシですから当然です。でも彼のオーダーは、同じハスクバーナで も、かつてスティーブ・マックィーンが愛したハスクバーナのような、1970年代のスタイルにして欲しいというもの。もうデウス・バリの仲間たちの、大好物のスタイルです。
そして完成したのが、このThe Swede。アチャルビス製のビンテージスタイルの前後フェンダーやゼッケンプレートに似合う、70年代ハスクバーナのような燃料タンクはワンオフ製作。シートもそれに合わせて造りました。むき出しになったラジエターも、その周りをカバーして、もしものアクシデントに備えています。
こんなビンテージなルックスなのに、前後足周りやフレームは最新モデルのままだから、最新モデルと同じように派手なアクションが決められちゃう。これ、まさにデウス・バリの仲間たちが目指したスタイルとパフォーマンスなのです。
BIKE BUILDER: The Temple of Enthusiasm, Bali
DONOR BIKE: Husqvarna WR250
CHASSIS: Stock main frame with custom subframe; stock swingarm
ENGINE: Custom exhaust
BODYWORK: Hand-formed alloy tank, front number plate & sidepanels; Acerbis fenders
SUSPENSION: Polished stock forks; stock shock
WHEELS & BRAKES: Stock wheels; Michelin tyres; stock brakes
DETAILS: Custom seat; custom sump guard