The Young Jerks - from the new Deus book IN BENZIN VERITAS

The Young Jerks - from the new Deus book IN BENZIN VERITAS

Young Jerks ヤング ジャークス この車両はヤマハ・オーストラリアからの依頼で、デウス・シドニーが製作したマシン。これ、いままでのカスタムマシンと制作工程が大きく違うんです。カスタムバイクは、オーナーが所有しているバイクを、オーナーのイメージに合わせてそのカタチやパフォーマンスを変化させること。たった一人のために造る、オートクチュールのようなモノです。

でもヤマハからの依頼は、量産できることが条件でした。同じモノを、何台も造る。それもカスタムバイクのひとつの形態ですが、その行程は大きく違います。そこで今回、デウス・シドニーのチーフビルダーであるジェレミー・タガンは、地元フランスのCAD専門家/ Dab Design社のサイモンに意見を求めました。サイモンはCADプログラムを通じて、ジェレミーのイメージやデザインスケッチを、いかにデジタルデータに変換するかについてアドバイスをくれました。

そのアドバイスを得たジェレミーは、ベースとなるヤマハMT-07の外装をすべて剥ぎ取り、レース用ヨットやレーシングカー用のパーツ製作を行うSydney Composites社に協力を依頼し、MT-07のフレームをデジタル機器で計測し、カスタムできる領域を見極めました。そのデータを元にデザインした外装を3Dプリンターで出力し、実車に搭載して細部を検証。さらにデータを修正というプロセスを何度か繰り返して、この「Young Jerks」のデザインが完成しました。もちろん、それだけでカスタムは完成しません。燃料タンクカバー&シートカウルの形状に合わせて灯火器類を選び、シートを造り、タイヤもセットアップしました。

またグラフィックは、デウスと繋がりが深いニューヨーク在住のアーティスト/ Young Jerks(ヤングジャークス)が手掛けました。そう、モデル名のYoung Jerksは、彼らから取ったのでした!

BIKE BUILDER: Jeremy Tagand - The House of Simple Pleasures, Australia 
DONOR BIKE: 2015 Yamaha MT-07 
CHASSIS: Stock main frame with shortened subframe; stock swingarm
ENGINE: SC Project 2-into-1 exhaust; K&N air filters; Dynojet Power Commander V 
BODYWORK: Deus Ex Machina Bombshell prototype bodykit; alloy front fender
SUSPENSION: Stock
WHEELS & BRAKES: Stock; Pirelli Scorpion Rally STR tyres
DETAILS: DAB Design headlight; Kellermann taillights; Kellermann indicators; Young Jerks of NYC livery
@jeremy.tagand
@deushouse
@youngjerks
Photo: @thomaswalkphotos