TRANSFIGURASI - A solo exhibition by Ijal Mariachi

TRANSFIGURASI - A solo exhibition by Ijal Mariachi

『トランスフィグラシ』イハール・マリアッチ 個展 デウス バリ

長い間デウス・バリのファミリーの一員として活躍しているイハール・マリアッチが、先週の土曜日の夜、彼の個展を開催した。彼をサポートすることが出来て、私たちもこの上なくハッピーだった。

『トランスフィグラシ』は、ミレニアル世代として育った彼が、父として、夫として、アーティストとして、今日の自分へと変貌を遂げながら得た、彼の考察と認識を重ね合わせ、それを元に、変貌が持つ多くの意味とは何かを探求した作品だ。

興奮を抑えられない周りのプレッシャーに押され、ショーは予定よりも早く開幕。デウス・ギャラリーのスペースには、溢れるように人が流れ込み、家族向けでありながらも複雑な社会的テーマが巧みに盛り込まれた彼の作品から何かを吸収しようと躍起になっていた。このショーが、皆を笑顔にするショーであることは間違いない。一見、いたずら好きな友達がちょっかいを出してくるような作品に見えるが、そこをより深く掘り下げると更に何かがあるのが伝わってくる。どこまで深く掘り下げるかはその人次第。作品の表面だけ楽しみたければ、それはそれで構わない。

ここ数年、壁画に腕を磨いてきたイハールは、ギャラリーの端の壁をペイントした。これまで彼が手がけてきた数々の壁画は、島の西側で見ることができる。それに加え、今回の個展では、発泡スチロールと石膏で作った巨大な頭のアートが追加された。まるで何かを待っているかのような、無表情なレリーフ (浮き彫り)作品だ。その頭部は来場者を見渡し、私たちが見落としている何かを後ろから覗き込んでいるかのように見える。

この展覧会では、小さくても、大きくても、彼があらゆるサイズのフォーマットで作品を作ることに意欲的であることがわかるだろう。彼のパレットに制限はない。その結果、それぞれの作品が新鮮で流動的なものとなり、変化と進化という彼の言葉を体現できているのだ。時間と空間が固定された彼の全ての作品は、彼自身よりも大きな世界を作り出し、それにより、彼の心の旅の傑作を生み出している。

5つの作品は、スマホをバッグに閉まって作品に目を向けるよう来場者を促すのではなく、逆にスマホをバッグから取り出して、人々をインスタグラムへと導く。デジタルのフィルターを使うことよって、彼の2Dアート作品が、風変わりで最高のアニメーション作品に生まれ変わるからだ。

イハール・マリアッチによる『トランスフィグラス』は、828日までデウス バリのギャラリースペースで開催されている。この素晴らしい個展を、是非自身の目で体験してほしい。

彼のアートの最新情報は、イハール・マリアッチのインスタグラム にアクセス ! デウス バリのギャラリーや、カフェ情報は こちらをチェック