このユニオンGTロイヤルエンフィールドの物語は、私達の親友であるケヴァンが、二輪の世界に足を踏み入れようと決めた時から始まりました。「40代のイケてる男性が2人でバイクのテストに合格したのは、軽い中年の危機とでも言おうか」中年の危機......いや、自分の心の奥深くに響く魂の声、内なる青春のリバイバルといったほうがいいかもしれない。
オーナーのケヴァンは長年、ロイヤルエンフィールドの単気筒モデル「コンチネンタルGT」をスクランブラースタイルをカスタムして乗っていました。彼はそれでバイクの楽しさを知り、それを大いに気に入っていましたが、ただ少しだけ注文をつけるとすれば、もっとパワーが欲しい! そして、新しいバイクにも乗ってみたい! ということでした。
そのケヴァンが一大決心。2気筒エンジンを搭載した、ロイヤルエンフィールドの新しい「コンチネンタルGT650」を購入したのです。なんと、新しさとパワーのほかに、カフェレーサーにも乗ってみたかったんだって。うーん、思い切ったね!
そして長年の友人だったデウス・シドニーのチーフカスタムビルダー/ジェレミー・タガンに頼んで、リア周りをほんのちょっとだけ化粧直ししたのですが、ケヴァンはそれで、カスタム熱に火がついちゃったみたい。彼のアイディアは、シートを換えて、それに合わせてフレームを短くして、車体をコンパクトにすることで。ジェレミーにとって、そのケヴァンの要望を叶えるのは容易いこと。それにプラスして様々なアイディアを提案し、このスタイルを造り上げたです。前後サスペンションはYSS製。フロントはインナーキットを変更、リアは長さを伸ばして車高を高くし、カフェレーサーらしいスポーティな車体姿勢を造りました。
またフレーム後端を短く切ってからループ加工を施し、そこにシートをセット。車体がグッとコンパクトになりました。で、本来キーシリンダーがあったトップブリッジ中央には、モトガジェット製のメーターユニットを配置。メインキーも、モトガジェット製のキーレスユニットに変更しています。だから発信器をポケットに入れて車体に跨がり、セルボタンを押せば、それだけでエンジンが掛かっちゃうんです。さらにはLEDヘッドライトに変更して、ハンドル周りをすっきりさせました。ハンドルの後端にセットしたウインカー&ミラーで、車体全体の印象もシンプルでモダンにアレンジしました。
「このバイクと僕はイギリスの血を引いているので、タンクにはユニオンジャックをデザインしたかったんですが、赤/白/青のユニオンジャックじゃダメなんです。だって何の捻りもないし…そこでブリティッシュ・レーシング・グリーンをベースに、タンク下部からサイドパネルにかけてダークな色調にデザインしました」 そう話すケヴァン。その笑顔を見れば、彼が喜んでいるのがすぐに分かり、ジェレミーをはじめ、ファクトリーのスタッフまで嬉しくなったのでした。カスタムオーダー お問い合わせはこちらの専用Eメール: bikes@deuscustoms.comまで(デウスオーストラリア/ 英語)
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