BAD WEATHER & BROKEN BONES. The 6th Tril Tua Arisan. Sandi Maulana

BAD WEATHER & BROKEN BONES. The 6th Tril Tua Arisan. Sandi Maulana

6回トリル・トゥア・アリサン サンディ・マウラナ

先日、デウスバリの仲間で、オフロードレースにドップリはまっちゃったサンディ・マウラーナから、ちょっと不思議なメールが届きました。

ハローみんな、元気? 昨日のイベントは楽しかったよ。
ただ事故多発で3人のライダーが怪我しちゃって…それに異常気象で、予選終了後にレースが中止になっちゃった。申し訳ない。次のイベントは、もっとマシになる、といいなぁ… 

インドネシアの、2022年のレーシングカレンダーを見ると「ATT 6(6Tril Tua Arisan」がふたたびプログラムされていました。2018年以来4年ぶりの開催。その3年間のレース開催中止の理由は、ご想像の通り。だからレースの復活は、各方面から熱狂をもって歓迎されました。ジャワ、西スマトラ、ジャンビ、ランプン、バリ、ロンボク、カリマンタン、南スラウェシ、そしてパプアといったインドネシア全土のGTT支部が支援を表明。それによって前代未聞の1100人のライダーがエントリー。そのサポートスタッフを含めると、総参加者数は4000人を越える大イベントとなりました。

Tril」とは、インドネシア語で“トレイル=山の小道"のこと。オンロードもオフロードも、バイク乗りは山道が好きだから、バイク好きが集まるグループ名に「Tril」を付けるのも流行ってるんです。「Geng Tril Tua」とか「Old Trail Gang」みたいな感じ。

そしてGeng Tril TuaGTT)は、中部ジャワのWonosobo ウォノソボにあるDieng Bosweisen地区でATT 6を開催することを企画しました。この場所は、2018年のATT5が開催された場所。ここはPrau山(標高2565m)とBismo山(標高2365m)に挟まれた場所で、その台地自体も標高2000mほどの高さにあります。中央ジャワの山々が雲を押し流すように連なっていて、気温が低く湿度は高いのですが、息を呑むほど美しい場所でもあるのです。

その場所でイベントを行うため、Wonosobo Tril Tua GangNgapak Raya Tril Tua Gang、そしてMount Prau Vintage Enduro3つのグループがATT 6実行委員会を結成。メインスポンサーとなった「75 Garage Jepara」からは、賞品として彼らがカスタムした古い「スズキTS125」が提供され、ほかにもインドネシアのTrill Tua Gang.の様々な層から直接的、間接的なサポートをたくさん受けることができました。

またATT 6では様々なコンテンツを用意しました。社会奉仕活動から始まり、Diengの美しい景観を楽しみながら走るミニツーリング、たくさん集まったバイクチームの友好を深めるためのおしゃべり、そしてレース。

「今回のATT6はとてもエキサイティングでした。雨が降り、とても冷たい空気に包まれていましたが、ATT6に参加したすべての人の興奮は冷めやらぬままでした。来てくれた人たちに感謝します」とATT6のチーフエグゼクティブであるArdozはコメントしたほどです。

しかし、雨が降ってしまったんです。レースは1,100人のライダーがエントリーしましたが、予選を走ったのは数人。だってスタート地点は、膝までの深さの泥によって轍ができ、そこら中に沼のような水たまりができてしまいましたから。そして3人のライダーが負傷したため、主催者はレースを中止しました。賢明な判断です。

でも、バンド演奏とパーティーは続行されました。バイクに乗れないなら 楽しい時間を過ごした方がいい。それに、寒い山の中ではダンスで体を温めるのが一番ですから。


Sandi Maulana Instagram. @maulanasandi99
Photographs by Farid Ridwan