Bicycle Tour For Charity. Jakarta to Canggu.

Bicycle Tour For Charity. Jakarta to Canggu.

バイシクル・ツアー・フォー・チャリティー 
ジャカルタからチャングーへの旅 

ジャカルタからバリ島まで自転車で行けと言われたら、私は笑って「お前の脳みそは石で出来てるんだな」と言うだろう。ジャワ島の道路には、アスファルトのお尋ね者たちが住んでいる。わずかなお金で端から端まで貨物を押す人々で溢れ、熟練の技で身を守る彼らが、道路を横断する人々を配慮することは決してない。彼らの頭にあるのは、自分が道を渡り、戻ってくることだけ。彼らが進むのを邪魔するものは、たとえそれが自転車であったとしても、それは即座に彼らの敵とみなされ、対立が始まることになる。

しかし、それはいくつもある障害の一つに過ぎない。私にとってはそれが一番大きな障害に感じたけれど、アレックスとイヴァンは、そんなことには少しも動じなかった。ベルギー出身で、高校からの友人であり、今はたまたまインドネシアを自分たちの故郷としている二人。彼らは、バリのゴミ捨て場、スウゥン村に住む人々の生活の現状を目の当たりにして、この旅をスタートさせた。その光景は衝撃的なもので、衛生状態は殆ど、もしくは全く保たれていない。そして村の学校全体が、今では誰も使っていないようなコンピューターで管理されていた。それを見た彼らは、この状況を何とかしたいと考えたのだ。

彼らをこのような無茶な行動に走らせたのは、最近の私たちにとってはお馴染みの問題だった。即効性とソーシャルメディアが主流の今、人々の関心の移り変わりは相当激しい。そんな時代に、人々の注目をできるだけ長く引きつけ、問題を十分に説明し、それに感情移入してもらい、事態を改善するための寄付をしてもらうには何をすればいいだろう?それを実現するためには、その行動は大きなものでなければならないし、同時に面白おかしくなければならい。これでもか!というくらいおバカな必要があったのだ。

ジャカルタとバリのチャングーは、1800kmも離れている。なんと彼らは、それをたった15日間で完走した。それほど大変じゃないだろうと思う人もいるかもしれない。でも、その道の過酷さを忘れてはいけないのだ。世界第4位の人口を誇るこの国で、暴れん坊たちの闘争心を刺激しながら突っ走るということの大変さは計り知れない。それは文字通り、交通渋滞の中で肝試しをしているようなものである。

しかし、彼らの前に立ちはだかったハードルはそれだけではなかった。普段であれば何の問題もないことが、予期せぬ形でトラブルへと発展してしまったのだ。道中、スポンサーに招待されディナーに参加した彼らだったが、なんとアレックスが、その食事にあたってしまった。ベッドにうずくまり、カマル・ケチル(トイレ)に繰り返し駆け込まなければいかなかったアレックス。彼は少しも眠れず、悪臭に耐え、まるで傷ついたクマが恥ずかしがっているような声を出していた。全員が同じ小さな部屋にステイしていたため、眠れなかったのはアレックスだけではない。

出発前に膝を痛めていたイヴァンは、5日目あたりから症状が悪化。残念なことに、毎日沢山の痛み止めを、まるで食後のガムを噛む感覚で、最後の最後まで飲み続けなければならなかった。旅の後、半月板を損傷していた彼は、入院しなければならなかったらしい。

実は、今回の挑戦に参加したライダーは3人だった。もう一人のチャッキーは、笑顔の絶えないサポート役。スクーターを運転しながら、整備士、雑用、ビデオグラファー、そしてドローンの操縦士をこなし、2人をずっと影で支えた頼もしい助っ人だ。そして、彼はアレックスの悪ふざけのターゲットにもなった。アレックスは、コメディというダークな芸術の専門家。彼は、チャッキーに彼が自分たちの仲間だと感じてもらうため、様々なことを試みたのだ。早起きをして長い1日を過ごした最初の夜、疲れてベッドに入ったチャッキーを出迎えたのは、なんと一匹の蛇。その瞬間衝撃を受け、再び蛇に目を向けると、それはただのゴムだった。そして、ある日スクーターに乗ったチャッキーは、スクーターから煙が出ているのを発見。火事だと思ったが、それはアレックスが仕掛けた発煙筒だった。そしてまたまたある日のランチタイム。何か硬いものを噛んだ感触を得たチャッキーがそれを引っ張り出すと、出てきたのは食べものに埋もれたゴム製のゴキブリだった。更に、チャーリーは、ベッドの横で打ち上げられた花火の音で目が覚めたこともある。

アレックスのいたずらが、毎回成功したわけではない。ある日、アレックスは、宿泊先の清掃係の人に、チャッキーの部屋はどこかと聞き、その部屋に入ってトイレにラップを張った。しかし、翌朝その部屋から出てきたのは、全くの見知らぬ人たち。アレックスは、部屋番号を間違えていたのだ。彼はそのトイレのいたずらを、別の部屋でもう一度試してみた。しかし、チャッキーがそれを発見。ただ、チャッキーは、それが工場から届いたばかりの新品のトイレだと勘違いしていたようだ。そしてまた別の朝、チャッキーが部屋からビーチサンダルを履いて出ようとすると、そのサンダルは、瞬間接着剤で床に貼り付けられていた。くっつけられたのはサンダルだけじゃない。チャッキーのライターとタバコも被害にあった。チャッキーに禁煙させるためには、それしか方法がなかったのだ。でも結局、そんないたずらをしなくたって、チャッキーは十分に2人のことを仲間だと思っていた。この旅の中で、一番苦しんだで賞があるとすれば、そのメダルをもらうべき人物はチャッキーだろう。

彼らは、ギリマヌックフェリーでバリ島に入り、北海岸に沿ってムンジャンゲンを通り過ぎ、スンバルキマにある友人たちのリゾートに向かった。予定よりも早く走れていたので、1日だけ自転車から離れ、休む時間が出来たのだ。その後は、海岸沿いをロヴィナに向かって走り、右折し、バリの真ん中を突き抜ける丘陵地帯へ。そして最後の夜は、ププアン周辺の山の中で過ごした。

そして遂に、彼らはマルガラナ・ナショナル・モニュメント・パークで友人や気の合う仲間たちと合流。ゆっくりと坂を下ってデウスに戻り、完走パーティーを楽しんだ。

アレックスとイヴァンは、目的を達成したのだ。タイヤは何度もパンクしたし、機械も何度も故障した。一度は車にぶつかり、道から押し出された時もあったが、誰も怪我をすることはなく、彼らは走りを続け、人々の注目を集めた。そして、サヌールのゴミ捨て場の上にあるスウゥン村に学校を建てるため、2億ルピア (日本円で約190万円ほど)を超える寄付と、スポンサーシップを得ることができたのだ。

しかし、学校はまだ完成していない。その真の目的を達成するには、更なる人々の協力が必要だ。

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