
世界は今日も、ちょっと風変わりな誘いを運んでくる。
そして、いつものように、僕らはその誘いに「YES」と答える。
イビサで新しい拠点が生まれ、イングランドではフェスティバルの熱気に包まれ、マドリードにはポップアップが現れる。過去と再会した一台のモーターサイクル。そして、音楽やクリエイティビティ、自分らしい視点を見つけるための対話。
国が違えば、人も違う。けれど、いいアイデアと、いい仲間に引き寄せられる力だけは、いつだって変わらない。
今月のOily Ragは、そんな旅先から届いたポストカードを集めた一冊です。
Until July,
The team at Deus

#1 景色が変われば、新しい物語が始まる。
Deusにとって、イビサはただのデスティネーションではない。
人が集い、アイデアが交わり、クリエイティビティと心地よいエネルギーが自然と巡る場所。
ここでは、温かさは暮らしの一部であり、コミュニティは無理なく育まれ、一人ひとりの個性が当たり前のように尊重される。
だから、この島に降り立った瞬間から、ここはもうホームだった。
Finca of Future Pastは、新たな舞台へ。
Playa D'en Bossa
Avinguda Pere Matutes Noguera 80
Ibiza, Spain

#2 From the Mud and Mayhem of Download Festival to the Sun-Soaked Streets of Madrid
DEUS × LINKIN PARK
イギリス・Download Festivalの熱狂から始まった物語は、スペイン・マドリードで新たな章を迎えた。
世界屈指のミュージックフェスティバルの喧騒のなかでローンチされた限定コレクションは、その舞台をスペインの首都へ移し、再び姿を現した。
そこにあったのは、プロダクトを並べるだけの空間ではない。Linkin Parkを愛する人、Deusを愛する人、そして偶然足を止めた人たちまで。それぞれ異なるバックグラウンドを持つ人々が、自然と同じ場所へ引き寄せられていく。そんな出会いの場だった。
写真は、From Zero World Tour開催中のフランス・リヨン Groupama Stadiumにて、2026年6月16日にChady Awadが撮影。

#3 The W800 MONKEY Returns
忘れられないバイクがある。
Deusが手がけたカスタムKawasakiと別れてから8年。お気に入りのクライアントが、ひとつの後悔を胸にHouse of Simple Pleasuresへ戻ってきた。
「あの一台は、手放すべきじゃなかった。」
そこから始まったのは、かつての名車を現代に蘇らせるプロジェクト。インジェクション仕様のW800に、オリジナルが持っていたスピリット、スタイル、そして思い出を吹き込み、新たな一台が完成した。
その名はMONKEY。
時を経ても、もう一度語り直す価値のあるストーリーがあることを証明するカスタムビルドだ。
ビルドストーリー全文はオンラインで公開中。

#4 KLP'S POINT OF VIEW
「次」にばかり目が向く時代のなかで、KLPが大切にしているのは、長く残り続けるもの。
彼女は、自分だけの“視点”を見つけた。その視点は、旅を重ねること、コミュニティとともにあること、そして「音楽とは、人と人をつなぐもの」という揺るぎない信念によって育まれてきた。
ニューシングル**『Point Of View』**のリリースを機に、プレイリストの外側にあるインスピレーション、スピードが求められる音楽業界との向き合い方、そして、すべての答えを知っているふりをせずに知識や経験を次の世代へつないでいくことの価値について話を聞いた。
── インターネットによって音楽はかつてないほど身近になりました。一方で、消費されるスピードも速くなっています。音楽やアーティストとの出会い方、つながり方において、私たちは何を得て、何を失ったと思いますか?
アクセスできるようになったことは、本当に大きな変化です。寝室で作った曲が、翌日には地球の反対側で流れている。そんなことが当たり前になりました。
でも、その一方で失われたのは、音楽を見つけるまでの時間や、その過程を楽しむ余裕かもしれません。子どもの頃はアルバムを買って、最初から最後まで何度も聴いて、歌詞を覚えて、ジャケットを眺めて、ライナーノーツまで読んでいました。
今は短いスパンで次々と音楽を消費して、常に次のバイラルヒットを追いかけているような感覚があります。
── アーティストはそれぞれ、自分なりのインスピレーションのフィルターを持っています。いま、あなたの心を動かしているものは何ですか? 音楽、ファッション、映画、本、旅、人——その理由も教えてください。
音楽以外で一番刺激を受けるのは、旅です。
大切な人たちと新しい場所で時間を過ごすことが、本当に幸せなんです。そして、自分が心から満たされて「今、この瞬間」を楽しめているときこそ、一番いい音楽が書ける。
ディナーの席での会話や、一杯のお酒、誰かと踊った時間。そんな何気ない瞬間から、生まれた曲はたくさんあります。
── 女性アーティストや新しい才能のために道をつくる活動にも力を注いできました。あなたにとって、本当の意味でのメンターシップとは何でしょう?
誰かに「こうすべき」と教えることではありません。
自分で考え、選び、自信を持って自分の道を歩ける力を育てること。それがメンターの役割だと思っています。
成功だけではなく、失敗や苦労も正直に話すことも大切です。
避けられない挫折や、良くない契約、断られる経験、自信を失う瞬間——そういうことを私たちはあまり語りません。
だから私は、できる限り飾らず、オープンでいたいと思っています。
── 新曲『Point Of View』は、どんな感情やアイデアがきっかけで生まれたのでしょう?
最初はDJエディットとして遊び半分で作り始めた曲でした。
でも、作業を重ねるうちに、何度も歌い直したくなって、気づけばひとつの楽曲として形になっていました。
この曲には、時代を超えるような魅力があります。感情をしっかりと宿しながらも、決して古く感じさせない。そこに惹かれたんです。