バリ・チャングーのデウス・テンプル (ワークショップ)でヘッドメカニックとして活躍するアーウィンが、新旧のバイクビルドやボディパーツをゼロから作る話、そして彼のやんちゃな子供時代について語ります。また、ベドゥグルからシンガラジャに向かう坂でベスパのブレーキに何をしてはいけないかも教えてくれます。
アーウィンの初めてのバイクの思い出は?
最初の思い出は、1981年製のベスパ PS Exclusive Stradaです。2004年頃、バリ北部のロビナに向かう途中、エンジンブレーキをうまく使えず、後輪ブレーキを酷使しました。山を下る途中、突然タイヤが発火し、ホイールドラムが真っ赤に熱を帯び、白いボディが焼け焦げました。
カスタムバイクへの情熱が芽生えた瞬間は?
僕は車のエンジンに囲まれて育ちました。家族は皆、車や修理に関わっていて、自然とエンジンの世界に引き込まれました。ジャワ全土でメカニックとして働き、2013年にデウスに加わってから、アイデアを現実にするカスタムバイクの魅力にのめり込みました。バイクそれぞれの個性に挑むのが本当に楽しいんです。
キャリアの中で忘れられない瞬間は?
先月開催されたバイクとサーフィンのイベント、スライトーバーフェスのために3か月で13台のバイクを作ったことは忘れられません。締切に追われる中、チームワークを発揮してなんとかやり遂げることができました。僕のチームにはいつも本当に感謝しています。
バリの工房での手作業の魅力は?
アルミ板をたたいてタンクやフェンダーを作るのが工房の特徴です。完璧に仕上がるわけではないですが、その不完全さが手作業の魅力です。
バイクを作り始める前のイメージは?
最初にコンセプトを決めて、クライアントと一緒にスタイルを作り上げます。細かいパーツから組み立てていく過程は、時間がかかるけれどいつも楽しい挑戦です。
インドネシアの文化からはどんな影響を受けている?
インドネシアではバイクを個性的に改造するのが当たり前です。地元のビルダーたちのユニークな作品からも多くの影響を受けています。
意外な一面は?
意外じゃないかも知れないけど、子供の頃はものすごい反発的で、機械系の学校しか受け入れてくれませんでした。でも、そのおかげで今のオートバイへの熱い情熱が見つかったんです。
夢のプロジェクトは?
ホンダCB650のカスタムバイクがお気に入りですが、トラッカースタイルのバイクを作るのが夢です。
初心者へのアドバイスは?
最初にスタイルを決めて、それに忠実であること。予算管理も大事ですが、何より楽しむことを忘れずに。
今後のビジョンは?
Bengkel Boysチームをさらに成長させたいですね。新しい道具を導入して、もっと魅力的なバイクを作っていきたいです。
*Bengkel Boys ーデウスバリのワークショップで働くメンバーの愛称
アーウィン 貴重な時間をありがとう!
みなさんも バリ島へ訪れる機会があったら、アーウィン達の工房ものぞいてみてください。きっと、素晴らしい笑顔で迎えてくれます。
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